PL3W(部品リスト生成ソフト)の使い方

PL3Wは、BSch3Vの回路図ファイルから、Excelなどで読み込めるCSV形式の部品リストを生成します。

操作
出力フォーマット
コマンドライン書式


操作

  1. PL3Wを起動して、元になる回路図ファイル選択します。
    回路図ファイルの選択方法には次の2とおりの方法があります。 入力ファイルを選択すると、出力ファイル名が自動的に設定されます。

  2. 必要なら出力ファイル名も設定しなおしてください。
  3. 実行ボタンをクリックします。

出力フォーマット

PL3Wは下のようなファイルを出力します。
,"D",1,"1SS131","Rohm","1SS131","DO_34","General purpose"
,"D",2,"1SS131","Rohm","1SS131","DO_34","General purpose"
,"IC",1,"OPA2335","TI","OPA2335AIDR","SOIC8","Zero Drift"
*,"IC",1,"OPA2335","TI","OPA2335AIDR","SOIC8","Zero Drift"
*,"IC",1,"OPA2335","TI","OPA2335AIDR","SOIC8","Zero Drift"
,"IC",3,"LM35","NS","LM35DZ","TO-92","Temp sensor IC"
,"IC",4,"PIC12F675","Microchip","PIC12F675I/P","DIP8",""
,"IC",5,"7805","Toshiba","TA7805F","MiniPower SMT","Regulator"
,"PC",1,"TLP521","Toshiba","TLP521-1","DIP4","OptIsolator"
,"R",1,"820","","","","820 1%"
,"R",2,"820","","","","820 1%"

Excelでこれを読み取ると、次のようになります。
A B C D E F G H
  D 1 1SS131 Rohm 1SS131 DO_34 General purpose
  D 2 1SS131 Rohm 1SS131 OD_34 General purpose
  IC 1 OPA2335 TI OPA2335AIDR SOIC8 Zero Drift
* IC 1 OPA2335 TI OPA2335AIDR SOIC8 Zero Drift
* IC 1 OPA2335 TI OPA2335AIDR SOIC8 Zero Drift
  IC 3 LM35 NS LM35DZ TO-92 Temp sensor IC
  IC 4 PIC12F675 Microship PIC12F675I/P DIP8
  IC 5 7805 Toshiba TA7805F MiniPower SMT Regulator
  PC 1 TLP521 Toshiba TLP521-1 DIP4 OptIsolator
  R 1 820       820 1%
  R 2 820       820 1%
カラム(桁)の内容
カラムA
*: 同じ部品番号と同じ部品名の部品が見つかったときに付きます。
?: 同じ部品番号で異なる部品名の部品が見つかったときに付きます。
カラムB
部品番号のプレフィックス。
カラムC
部品番号のサフィックス。
カラムD
部品名。
カラムE
製造者。
カラムF
製造者型式。
カラムG
パッケージ。
カラムH
部品のプロパティのノート欄の内容。
製造者、製造者型式、ノート欄の内容は、PL3Wウィンドウでチェックを外したときは出力されません。

MS-Excelでの数値文字列のゼロサプレスを回避する(Version 0.69.01~0.69.02)

この機能は、CSVファイルをExcelで読み込んだときに発生する文字列の変化を回避するためのものでした。
Version 0.69.03以降は、SYLKファイルを出力するようになり、文字列の変化を抑えることができるようになりました。
そのため、本機能はVersiion 0.69.03で削除しました。

ExcelはCSVファイルを読み込むと、数値として解釈できるものは数値として読み込みます。
その結果、たとえば「0805」(面実装部品パケージ2012のインチ表現)という文字列はExcelで読み込むと、「805」になってしまいます。
このオプションにチェックを入れると、CSVファイルにおいて、文字列を式として表現することでこの問題を回避します。

  BSch3Vでの記入文字列 PL3W出力SCV Excel表示
チェックあり 0805 ="0805" 0805
チェックなし "0805" 805
チェックあり 012,45 "012,45" 012,45
チェックなし "012,45" 012,45
チェックあり 012,456 "012,456" 12,456
チェックなし "012,456" 12,456

残念ですが、"012,456"のように、数値桁区切りの位置にカンマがある場合は、ゼロサプレスが発生してしまいます。
LibleOffice(たぶんOpenOffice.orgでも)では、このオプションを使わなくても、"(ダブルクオート)で挟まれた文字列は文字列として読み込まれます。

CSVファイルの記述と、Excel、LibreOffice calcの表示


コマンドライン書式

コマンドプロンプトから起動する際の書式です。BSch3Vの拡張命令で使う場合にも適用されます。
pl3w filename1 [filename2...] [-o outfile] [-MN] [-N] [-P] [-TS] [-TC] [-mn] [-n] [-p] [-z] [-F]
filename1 filename2... 入力ファイル名。複数指定できます。
-o outfile 出力ファイル名。省略可。oとファイル名の間にはスペースが必要です。

拡張子が.csv, .slk のとき、出力ファイルタイプがそれぞれCSV、SYLKファイルになります。
拡張子による出力ファイルタイプ指定は、下記 -TS, -TCより優先度が高くなります。
-M 製造者を出力する
-m 製造者を出力しない
-MN or -Mn 製造者型式を出力する
-mn or -mN 製造者型式を出力しない
-P パッケージを出力する
-p パッケージを出力しない
-N ノートを出力する
-n ノートを出力しない
-TS or -Ts SYLK形式で出力
-TC or -Tc CSV形式で出力
-F 実行してすぐに終了。終了メッセージも出力しません。