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BSch3V Version 0.47a / LCoV Version 0.43の新しい機能


1.新しい機能の概要

BSch3V Version 0.47a/LCoV Version 0.43には次のような機能が追加されています。
(1)ライブラリのパターン構成要素として文字列を配置できます
(2)従来の1グリッド長のピンのほかにゼロ長ピンを配置できます
(3)LCoVでベクトルパターンのみで、ビットパターンなしの部品を作成できます
(4)BSch3Vでベクトルパターンを持つ部品のビットパターン出力を抑制できます
  (1),(2)のように新しく拡張されたデータを含むファイルは、旧バージョンで読み書きするとその部分が失われます。新旧のBSch3V / LCoVを混合でお使いになる場合や、Qt-BSch3Vとの互換性が必要な場合はこれらの拡張されたデータは使わないでください。(Qt-BSch3Vでも対応を予定しています)
  (3),(4)の機能は、ベクトルデータなしバージョンのBSch3との互換性が不要な場合に、ライブラリファイル、回路図ファイルのサイズを小さくすることができます。

2.新しい機能の詳細

(1)パターン構成要素として文字列を配置できます

従来のパターン構成要素は、直線、楕円、円弧、多角形でしたが、これにテキストを追加しました。

左は、東芝の3端子レギュレータのシンボル表示です。GNDピンの名前と番号をパターンのテキストで表現しています。
右は図面の更新記号です。中に入っている「B」がパターンとして配置したテキストです。


パターンのテキストには日本語文字列も配置できます。

元の画像が大きかったので縮小しました。
左はデータ印(こんな部品を使ったCE3ファイルを他人様に配布することはないと思いますが…)の「水魚堂」と「岡田」がパターンのテキストです。日付はコメントで書いています。
右は承認印枠です。これまで、こういう枠線は図面にワイヤーとコメントで描いていましたが、BSch3V, LCoV Version 0.4x では部品として配置できるようになります。

(2)従来の1グリッド長のピンのほかにゼロ長ピンを配置できます


ゼロ長ピンの場所には、薄い色で四角のマークが付いています。(印刷時にはこのマークは現れません)
左はオペアンプですが、電源ピンをゼロ長ピンで表現しています。従来の1グリッド長ピンだと、上下に長く突き出てしまいました。
右は傾斜を持つダイオードです。パターンが傾いていても従来のピンは縦横しかありませんでしたので、このようなデザインにするためにはピン無しで済ましていました。BSch3Vを単なるお絵かきとして使う場合にはそれでも構わないのですが、ピン無しだとネットリストが繋がりません。また、作図作業でもドラッグでワイヤーが繋がってくれません。ゼロ長ピンを配置しておけば、ネットリストも繋がります。

(3)LCoVでベクトルパターンのみで、ビットパターンなしの部品を作成できます

  LCoV Version 0.4xでは、パターン有りの部品を作る際にビットパターンなし(ベクトルパターンのみ)を選べるようになりました。
LCo/LCoVで作るパターン有り部品の構造
LCoで作ったライブラリファイルのパターン有り部品情報の構造です。
BSch, BSch3, BSch3Vのすべてで使える部品です。
Version 0.30までのLCoVで作ったパターンありの部品情報。
ベクトルパターンとビットパターンの両方が組み込まれています。
BSch, BSch3, BSch3Vのすべてで使える部品です。
大きいサイズの部品をパターン有りで作ると、ビットパターンのデータ量が非常に大きくなってしまいます。部品情報にベクトルデータが含まれている場合は、BSch3Vはビットパターンを使いません。
LCoV Version 0.4x〜で作れるビットパターンなしの部品。
BSch3Vだけで使うライブラリであれば、これでも問題はありません。

(4)BSch3Vでベクトルパターンを持つ部品のビットパターン出力を抑制できます

  BSch3V Version 0.29以前は、Windows 98/Meで動作しませんでした。そのため、Windows 98/Meで動作するBSch3との互換性を取る必要性から、BSch3Vは使っていないビットパターンもそのままファイルに保存していました。
  BSch3V Version 0.4xでは、回路図ファイル保存の際に使っていないビットパターンを保存しないようにすることができます。BSch3との互換性が不要な場合にこの機能を使うと、回路図ファイルを小さくできます。
  この機能は、BSch3VのGUIでは設定できません。BSCH3.INIファイルをテキストエディタで編集して設定します。詳しくはBSCH3.INIファイルの書き換えだけでできることをご覧ください。

回路図ファイルに含まれる部品情報

  ビットパターン出力を抑制すると…

ビットパターンなしの部品
変化なし
ビットパターンのみの部品
変化なし
ビット、ベクトル両方を持つ部品
ビットパターンが無くなる

3.周辺ソフトウェアの対応

  周辺ソフトウェアもNL3WとNUT3WはVersion 0.4x対応のものが必要になります。
  旧バージョンのBSch3Vで作ったデータを新しい周辺ソフトで処理することは全く問題ありません。
  ここでは、BSch3V Ver. 0.4xで作ったデータを古い周辺ソフトで処理したらどうなるか、について説明しています。

BSch3V Ver.0.4xのデータを、旧バージョン用のNL3W(ネットリスト作成ソフト)で処理すると
  ゼロ長ピンを使っている場合にトラブルが発生します。
  古いNL3Wはゼロ長ピンを認識できません。ゼロ長ピンを使った配線が、ネットリストでは繋がらないことになってしまいます。

BSch3V Ver.0.4xのデータを、旧バージョン用のNUT3W(部品番号振り付けソフト)で処理すると
  パターンのテキストと、ゼロ長ピンを使っている場合にトラブルが発生します。
  NUT3Wは、読み込んだ回路図ファイルの内容を書き換えて、回路図ファイルに書き出すソフトウェアです。
  新しく拡張されたデータを書き出すことができません。パターン中のテキストは消えますし、ゼロ長ピンはノーマルピンに化けてしまいます。

PL3W(部品リスト作成ソフト)は?
  ゼロ長ピンと、パターン中のテキストはPL3Wの処理に影響を与えません。BSch3V Ver. 0.2xで使っていたPL3Wがそのまま使えます。